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【EMSODM】クアンタが投資家向け説明会 AIサーバーの材料取引を委託販売に変更 売上総利益率低下で
2026-05-18 12:31:55
台湾クアンタ(Quanta Computer=広達電脳)の楊俊烈・最高財務責任者(CFO)は、2026年5月14日に開いた投資家向け説明会で、26年第1四半期(1〜3月)の売上総利益率が前期比、前年同期比とも下がったことについて、AI(人告知能)サーバーのコスト構造の変化が売上総利益率を下げたとした上で、材料取引方式をBuy&Sell(売買モデル)からConsignment(委託販売)に変更することで、既に顧客と合意したことを明らかにした。その上で、この合意や、製品単価の上昇により、26年第2四半期(4〜6月)には売上総利益率が下がっている問題は改善に向かうとの認識を示した。


台湾の金融情報メディア『Anue』(14日付)が報じた。それによると、クアンタが同日公表した26年第1四半期の決算は、売上高が前期比26.71%増、前年同期比66.62%増の8092億2100万NTドル(1NTドル=約5円)、売上総利益率は前期比1.54ポイント下落、前年同期比3.14ポイント下落の4.78%、営業利益率は同0.92ポイント下落、2.22ポイント下落の2.85%、税引後純利益は同4.53%増、8.69%増の211億9200万NTドル、EPS(1株あたり税引後純利益)は5.5NTドルだった。

投資家向け説明会で、サーバー業務についてクアンタは、26年第1四半期には売上高構成比が8割を突破、サーバーのうちAIサーバーが75%を占めたとした。AIサーバーについては、売上高が前期比3割以上の増加を見せた他、スペックの急激な向上で、出荷単価300万米ドル超のサーバーラック出荷台数は26年第1四半期、2025年第4四半期(10〜12月)から倍増したと紹介した。出荷の主力は米エヌビディア(NVIDIA)のAIスーパーチップ「GB300」搭載機で、低密度サーバーラックは急速に市場から撤退したとした。

AIサーバー業務の今後の見通しについては、26年第2四半期は売上高が前期比2ケタの成長、26年下半期は、CSP(クラウドサービスプロバイダ)やNeoCloudの発注による牽引効果が期待できるとした上で、26年通年では売上高が前年から3ケタの成長、受注見通しは2027年以降も明るいとした。また、26年の汎用サーバーについても、これまでのゼロ成長から2ケタ成長に上方修正した。

この他、ノートPC(NB)業務については、26年第2四半期の出荷台数は前期比横ばいか小幅な成長、通年では業界平均レベル相当を見込んだ。メモリ等コア部品の価格上昇がNBの売価を押し上げており、NBブランドの調達意欲がさらに下がっているとの見方を示した。

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